孤独にグルメ?お正月スペシャルDAY3(FINAL)
(※引き続き井之頭〇郎風味でお届けします)
正月三日目。
今日も行事食だが、
昨日の続きという感じはしない。
献立を眺める。

味噌雑煮、赤魚、れんこん、小松菜、バナナ。
全体に落ち着いた顔ぶれだ。
なるほど。
今日も、ゆっくりいく日らしい。
まずはお雑煮(味噌)。

湯気の向こうに、味噌の色。
一口目で空気が変わる。
醤油とはまるで別物だ。
角がなく、丸い。
こういう優しさが、正月には必要だ。

赤魚の柚庵焼き。
箸を入れると、身がすっと離れる。
柚子の香りが、ふっと抜ける。
派手ではないが、
ちゃんと「魚を食べている」という満足感がある。
主役を張りすぎないところが、ちょうどいい。

れんこんきんぴらは、
音がいい。
噛んだときの、この感じ。
食事にリズムが生まれる。
こういう脇役がいると、
箸は止まらない。

小松菜のお浸し。
静かだ。
だが、全体を整えてくれる。
濃いもののあとに口に入れると、
自然と次のひと口を呼んでくる。
こういう仕事ができる料理は、信頼できる。

最後にバナナ。
説明は不要。
甘くて、やさしくて、分かりやすい。
締めとして、ちょうどいい。

全体を通して感じたのは、
「無理をしていない正月」だ。
食べ終えて、
少しだけ肩の力が抜けた。
悪くない。
今日も悪くない正月だ。
「ご馳走様でした」
(栄養士さん、厨房の皆さん、連日偉そうにすみませんでした…!)