すべりだいと長生き

花の里の近くには

かつて

南三原(みなみはら)小学校があった。

あったころは、よく小学校のこどもたちが

行事などがあると引率の先生がたと

遊びに来られたり

運動会などは、こちらから

ご利用者や入居者の方をつれて

遊びにいったものだった。

 

そこが廃校になって

もう4年は経っただろうか。

(黄色い区域が幼稚園、小学校の跡地)

ほどなくして

「公園ができる」という噂がたった。

そして、このたび

地域の新聞「房日新聞(ぼうにちしんぶん)」に

そこに作られる「すべりだい」の話が上がった。

このお地域にゆかりのある

「くじら」「うみ」「はな」をもとにした

3つのデザインの中から1つを

市民のアンケートで決めるというものだった。

 

 

「あんが、いいかねー」(=なにが、いいかねー)

100歳になる「ねえさん」とどれがいいか選ぶ。

これがいいかね、これもいいなぁそうこうして

緩やかに過ぎていく時間。

 

この何気ない時間の流れが心地いい。

「それにしても、いつできるの?」

「3年後だって」

「そうかい」

 

長生きする目的が、少しでもできたら。

そして、それに寄り添えるように

日々が過ごせるように

今日も「目的」を

ぼくたちはさがしている。

 

※この滑り台アンケートはすでに締め切られています。