選択と決断力
6月に入り、夏が近づいたなぁって感じがしますね。
今日通勤で車を走らせていたら手持ち扇風機を顔に当てながら走る高校生を見かけたのですが
自転車の移動エネルギーで受ける風の方が扇風機より強いから意味ないんじゃ・・・
と思ったのですが、それもまた1つの「選択」なんだとも思うようになりました。
人は1日の間に大小様々な選択を3千回、多い時には3万回以上していると言われています。
ご飯1つにしても
今日何を食べよう
外食にしようか、家で作ろうか
どこのスーパーで買い物しよう
どの商品にしよう
支払いは現金?カード?
何時頃に作ろう
調理器具は~食器は~
など、毎日が選択の連続です。
膨大な数で無意識のうちに選んでいるものもたくさんありますが、中には選択することにネガティブな気持ちになったり抵抗感を持つ方もいるようです。
どうやら、選択が増えすぎることでかえって決断力を低下させてしまうことがあるそうで。
先日みたニュースでは「若者の選択疲れ」と称して、選択することに費やす時間や労力を抑える為に
食べるものを予め決めてローテーション制にする。
服を同じメーカー、同じ色ものを何枚も所持して毎日同じ格好で過ごす。
ということを実践している方が増えているとのことです。
ただ、前向きに考えると、人生に重きを置いていることに時間や労力をかけるための手段としてとらえることもでき、
オバマ元大統領やスティーブ・ジョブズ、ゲン担ぎの意味合いもあるそうですがイチローなどがこのような生活スタイルだったみたいです。
個人的には食べることが好きなので同じルーティーンの食事はなんとなく寂しく感じてしまい、
この話を見た時にはビックリしたのですが…介護保険においては心当たりがあることを思い出しました!
介護保険制度が始まる前、介護が必要になった時には「措置」という形で
行政からどのサービスを提供するのか予め決められていました。
それが介護保険制度になり、「契約」とう形で自らサービスの種類を選び、事業所を選べるようになりました。
一見すると希望に合わせて選べた方が良いと感じますが、実はそうとも言い切れません。
例えば木更津市でデイサービス事業所が約50か所あるのですが、その事業所を全て調べて、
見学して決めるということはとても大変です。
ましてや介護保険利用対象となる方は心身や生活に何かしらの支障がある方になりますので、
調べたり足を運んだりすることは健康な状態に比べより労力が必要となります。
特に認知機能の低下がある方は無意識に行ってきた無数の選択すること自体が大変で、
時には選択することが億劫になったり選択すること自体を諦めたりすることで利用に至らないこともあります。
もちろん、判断能力がないと認められれば成年後見制度の活用により本人に代わって選択・判断することが可能ですが、
生活できないくらい判断能力がない方はむしろ少数で、身のまわりこと程度であれば判断できる方が多い事、
成年後見の申し立てにはお金や時間もかかるので話が進まないケースが多い印象です。
じゃあそんな時どうしたら良いのか?
勘のいい皆さんならもうおわかりかと思いますが
包括支援センターにご相談ください!
もちろん担当のケアマネさんがいる方はまずはケアマネさんに相談してもらうのが良いと思いますが、
包括では豊富で幅広い知識で膨大な選択肢からあなたにぴったりな提案で最適な選択をサポートします!
結局は、困っている生活を解決できるように膨大で複雑になっている制度を上手く活用してもらうために
お話を伺ったり手続きのお手伝いをしたり、時には一緒に悩んで考えることが包括の役割なんだと思います。
なんかまとまりのない感じになってしまいましたが(´_ゝ`)
介護保険のことや地域の社会資源のこと、必要に応じていろんな役に立つ制度はたくさんあります。
でもそんな制度も活用できないともったいない!
「わからない が わからない」
そんな時こそ、包括支援センターを思い出してご連絡ください~♪