春とため息
3月に入り、凍えるような寒さが少しずつ和らいできましたね。
やわらかな日差しの日も増え、道端の草花や木々のつぼみが春の訪れをそっと知らせてくれているようです。
この季節は、新しい出会いの準備が始まる一方で、これまで一緒に過ごしてきた人との別れも多い時期でもあります。
少し寂しい気持ちになりますが、それぞれの新しい道へと進む大切な節目の季節なのだと思います。
春の風を感じながら、これまでのご縁に感謝しつつ、新しい季節を穏やかな気持ちで迎えていきたいと思う今日この頃です。
そんな中、先日、今年から新しくなった市役所での話なのですが
車を停めて市役所に入ろうとした時、
「はあぁぁぁぁぁ…」
と大きなため息が聞こえてきました。
あまりにも大きなため息に驚いて振り向くと、私の10m以上後ろを歩く中年の男性の姿が。
男性のことは気になりつつも、とりあえず市役所の中に入りました。
要件を済ます前にトイレに行こうと中を歩いていると
「はあぁぁぁぁぁ…」
「はあぁぁぁぁぁ…」
とあの大きなため息が私の後をつけるように何度も聞こえてくるではありませんか。
私はなんだか怖くなり、後ろを振り返らないようにしながらも
トイレに入って個室へ駆け込みました。
ほどなくして、「はあぁぁぁぁぁ…」というため息と共に男性が中に入ってきました。
もちろん個室に入っているので相手の姿は見えません。
ですが、私は息をひそめて男性が出ていくまで待つことにしました。
その男性は用を足しながら5秒に1回のペースで大きなため息をしているのですが、その合間に
「どうしたらよかったんだろうな・・・」
とポツリ独り言をこぼし、
そしてまた大きなため息をして、トイレから出ていきました。
私はなんだかとても切ない気持ちになりました。
見ず知らずのあの男性の事情は全く知らないですが
本当は誰かに声をかけてほしかったのではなかろうか
なにか私にできることがあったのではなかろうか
あの男性に寄り添える人がいたら、あんな大きなため息をつかずに済んだのではなかろうか
でもさすがに赤の他人が急に「どしたん?話聞こか?」って言われたらビビるのではなかろうか
そんなことを考えては、私はトイレの個室でしばらく動けず、
ため息をつくことしかできませんでした。
・・・
次回
「ここに未だ還らない 彼が僕自身だと気づいたのは今更になってだった」
お楽しみに!(続かない)
春って奴は、人をセンチメンタルにさせますね( *´艸`)
ため息おじさんのことはどうすることもできませんでしたが、
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