知らんけど
『知らんけど』
テレビなどで少し前からたびたび耳にするこの言葉
流行り言葉というより、使い勝手が良い言葉だな~と感じたのでこの言葉について少し考えてみました。
「知らんけど」は「知らないけれど」の関西圏の言い方で、話の最後につけることが特徴です。
・明日雪が降るんだって。知らんけど。
・足痛いのは、捻挫じゃなくて痛風じゃない?知らんけど。
・このお知らせの記事を楽しみにしている人がいるらしい…知らんけど。
断定を避けて表現することで、相手への伝え方を優しくする言い回しとして使われます。
関西の和みやすい言葉を使っているのもポイントだと思います。
また、自信や確信がない内容に対して、自身の言葉に責任を持たせないという意味でも大事な意味があるようです。
というもの、SNSの普及によって自分の言葉が世界中に届けることができるようになった現代
誰にでも多くの人に自分という存在・言葉を発信できるようになりました。
もはや「言いたい事も言えないこんな世の中じゃ~」と歌っても今の若い人には「…POISON!」
と返ってくることはないくらい発信できるようになった時代なのではないでしょうか。
いや、それは単に若い人が知らないだけか…
一方で、自分の意図とは違って広がってしまい誤解させることや特定の人を傷つけてしまうこともあり、
「ちょっとしたおふざけ」のつもりがお店の迷惑行為となり大きな問題になったこともありました。
(悪ふざけをする人は昔も一定数いたはずですが、悪事がバレて明るみになりやすくなっただけだとも思います。)
SNSは便利である反面、 言葉や伝え方を誤ると大変です。改めて言葉の重みを感じます。
そんな時に「知らんけど」をつけるとあら不思議。言葉の重みが軽くなるんですよねー、便利ー。
なので、「知らんけど」が流行しているのはそんな良くも悪くも自分に降り注ぐリスクを回避する術が
必要となっている時代背景があるのではないでしょうか。
違う見方をすれば、言葉が軽いということは、相手に響きにくくなるという特徴があります。
相手にしっかりと自分の思いを明確に伝えたくても、「知らんけど」を入れることで
「自信のなさ」や「失敗した時に備えたの照れ隠し」と捉えられてしまうことがあります。
もちろん時と場合によりますが、相手に言葉で伝えることが仕事の包括にとって、
「言葉に責任を持つこと」が信頼・安心につながるのでとても大切だと思います。
知らないことや間違いもありますが、相談してくださった地域の方が
「包括に相談して良かった!」と思ってもらえるように、身を粉にして頑張ります!!
知らんけど。
もちろん精一杯やりますので、まずはご相談ください~★